呼吸器内科|平野クリニック|福岡市早良区重留の内科・呼吸器内科・アレルギー科

〒811-1101福岡市早良区重留1丁目5番21号
092-872-8500
           
ヘッダー画像

呼吸器内科

呼吸器内科|平野クリニック|福岡市早良区重留の内科・呼吸器内科・アレルギー科

呼吸器内科について

私が専門としている分野で、多種多様な疾患を診療しています。風邪やインフルエンザ、また新型コロナウイルスなどの感染症、また気管支喘息やCOPD(肺気腫:いわゆるタバコ病)は多数の患者さんがいらっしゃいます。

そして肺がんや間質性肺炎といった高度医療を要する疾患の知識も必要とされます。また睡眠時無呼吸症候群も生活習慣病の一種として大事な分野です。

このような症状やお悩みがある方はご相談ください

呼吸器の病気に関して専門的な診療を行っております。

  • 咳が止まらない、長引く
  • 痰が絡む、切れない
  • 動くと息切れ(ハーハー)する(階段、坂道など特に)
  • かぜをひきやすい、長引く
  • 咳で眠れない、目が覚める
  • 息苦しくて横になれない
  • 喘息と言われたことがある
  • 喫煙者、過去に喫煙経験があり肺の病気が心配
  • いびきがひどい、就寝中に息が止まっていることを指摘される

以上の症状に限らず、気になることがあればいつでもご相談ください。

代表的な呼吸器疾患

感冒(急性上気道炎)

感冒(急性上気道炎)

いわゆる「かぜ症候群」と呼ばれるもので、微熱、頭痛、鼻水、鼻詰まり、のどの痛み、咳、痰を主症状とする上気道(鼻やのど)の炎症の総称です。

原因はライノウイルスなどのウイルス感染であり、基本的には抗生物質が反応せず、自分の免疫力で数日のうちに改善するものですが、症状が強い場合は、日常生活が辛いですので、対症療法(のどの炎症を抑える薬など)で経過をみることが望ましいと考えます。

また、ご高齢の方を中心に感冒をきっかけに抵抗力が落ちたタイミングで気管支炎や肺炎に進行し、その場合はウイルスではなく、細菌感染が原因になることが多いため、抗生物質を使わないと治らない状況に陥ります。そのためにも早めの受診をおすすめします。

新型コロナウイルス感染症

新型コロナウイルス感染症

新型コロナウイルスによる感染症で、基本的には上記の感冒同様、上気道を中心に炎症を起こす疾患です。感冒よりも高熱になることが多く、一見インフルエンザと区別がつきにくくもあります。また感冒や後述のインフルエンザと比較して、肺炎を生じやすくより重症化しやすい側面も持ち合わせており、軽症で済んだ場合でも、一定の割合で後遺症(味覚障害、倦怠感、咳など)を患う方もいます。

当初のウイルス株よりも弱毒化したとはいえ、現在でもご高齢の方や基礎疾患のある方、ワクチン未接種の方などで重症化しているケースがございます。

現在はそういった方でも抗ウイルス薬があり、重症化を予防する方法がありますので、そのためには早めに診断し対応することが望ましいと考えます。

インフルエンザ

インフルエンザ

インフルエンザウイルスによる急性熱性感染症で、通常は気温が低く、乾燥した冬場に流行します。感染後1〜3日の潜伏期間の後、38℃以上の高熱、悪寒、筋肉痛、関節痛などが出現し、鼻汁や咽頭痛、咳を伴うことが多いです。

重症化することは稀ですが、肺炎や脳症になると、入院したり中には致命的になることもございます。ウイルスを撃退する薬は抗生物質のように多くはないのですが、前述のコロナウイルスとこのインフルエンザウイルスには抗ウイルス薬がございます。

発症48時間以内での内服でないと効果を示さないため、早めの受診が大切です早く受診することが大切です。

咳(せき)

咳(せき)

咳は気管支にある異物を体の外に出すための一種の生体防御反応です。ですので、風邪や気管支炎になったときには、細菌やウイルスを除去するために治そうと体は努力しているのです。

しかし程度が過ぎると、咳をしすぎて嘔吐したり、あばらや腹筋を痛めたり、夜眠れなかったりと体も疲弊します。そういった際は、対処が必要と考えられますので、受診することをお勧めします。またそういった方の中にはアレルギー性の咳が隠されていることもあります。

当院では肺機能検査や呼気一酸化窒素の検査などで詳しく調べることができますので、そういった意味でも受診をお願いします。また、逆流性食道炎や鼻炎、副鼻腔炎による後鼻漏が咳の原因になる場合もございます。

特に2週間以上など長引く場合は肺がんや肺結核の症状であったりすることも稀ではありますが、ございますので是非受診をしていただけたらと思います。

咳喘息/気管支喘息

咳喘息/気管支喘息

よく「喘息」と言われているもので、正式には気管支喘息と言います。気管支の末端を中心に炎症が生じ、さまざまな刺激に対して敏感になりやすくなるのが病気の正体と言われています。皆様の中にもアレルギーの病気で小児喘息が強くイメージされていると思うのですが、決してアレルギーに限ったことではなく、タバコを長年吸ったことによって生じる肺気腫(COPD)の方でおよそ30%程度に喘息を合併すると言われていますので、炎症を起こすメカニズムは多数あるものと考えられています。

また、表題にあるように咳喘息と気管支喘息と言われているものがあり、体の中で生じていることはともに気管支の末端を中心とした炎症であり、似通った病態なのですが、咳喘息では気道が敏感になり空咳(痰のあまりない咳)がひどく出るのに対し、気管支喘息では咳だけでなく、気管支が狭くなるような息苦しさやゼエゼエ、ヒューヒューといった音も出るといった異なる症状になっていきます。最初は咳喘息であったが、数年して気管支喘息に変わる方も一定の数いらっしゃいます。

こういった方を完全に気管支喘息になることを予防する方法はないのですが、喘息の吸入薬(吸入ステロイド薬)を調子が良い時も含めて長く使うことで、予防になることがわかっています。まずは咳で長引く、ひどい咳が出る、夜眠れないほどの咳などでご相談いただけたらと思います。

気管支喘息になると、小児喘息であれば一定の割合で寛解といって、将来的にも症状が出なくなることがありますが、小児喘息後、成人まで引き続き喘息症状が出る方や、成人になってはじめて気管支喘息を発症された方は寛解まで至ることがかなり少ないと言われています。そして何歳になっても気管支喘息を発症する方はいらっしゃいます。

ご自分では喘息とわかっておらず、調べたら喘息とわかる方もいます。中には大きな発作になり、入院されたり命の危険性にさらさたりする方もいますので、適切な治療が必要です。

それでも、昔と比べて気管支喘息の治療は飛躍的に進歩しており、喘息死の方はここ30年ほどで1/3〜1/4程度になっています。吸入ステロイドという薬の性能が良くなったためで、病気の調子をかなりの割合でコントロールすることができるようになっています。そのためには定期的な通院が必要になりますので、根気よく継続しましょう。

慢性閉塞性肺疾患(COPD)

慢性閉塞性肺疾患(COPD)

慢性閉塞性肺疾患は、いわゆる長年タバコを吸ったことが原因で起こる病気です。皆様が「肺気腫」と言えば馴染みが多少はあるのではないのでしょうか?同じ意味で使います。

10年、20年と長くタバコを吸うことで、徐々に気管支に炎症が生じ、肺の末端の構造が破壊されていきます。
そうすることでブドウの房のような形をした肺胞と言われるものが、徐々にまるで「だらけた風船」のようになり、吸った息を弾き返すことが難しくなった結果、それが多ければ多いほど歩いた時の息切れ(ハーハー)につながります。

よく、50歳、60歳になって喫煙されている方が、階段や傾斜のついた道を登ったときに息切れを感じることが初期症状なのですが、「歳のせい」といって病院を受診されないケースが多く見受けられます。またタバコをやめて何年も経ってから、もしくは電子タバコに切り替えたなどで、COPDとは無縁であると思われている方もいます。

一度破壊された肺は元には戻りませんし、徐々に年齢とともに呼吸の筋力(肋間筋や横隔膜)も弱っていきますので、より息切れを感じやすくなります。電子タバコもタバコ同様に自身の肺にとっては有害と言われています。

また痰が絡んだりしやすくなることも慢性閉塞性肺疾患の特徴でもあります。肺に炎症が生じているためです。

肺の構造自体は再生しないため、完全に治すことは今の医学では不可能なのですが、このまま喫煙を続けたり、COPDを放置すると、風邪を引くたびに息ができないほどに苦しい「COPD増悪」というものを経験しやすくなりますし、そういったことが引き金で「在宅酸素療法」といって、ご自宅に酸素の機械を置いて酸素を常にお鼻から補充する必要が出てきたり、酸素ボンベを持ち歩く生活になることにもつながります。

ですので、禁煙をすることと、病院で適切に治療することが重要になります。そうすることで、症状の軽減やCOPD増悪や在宅酸素療法への予防につながります。治療の中心は気管支拡張薬と呼ばれる吸入薬になります。

COPDは早期発見、早期治療が最も重要と言われていますので、少しでも気になる方がいらしたら、気軽に受診してみてください。

急性気管支炎、肺炎

急性気管支炎、肺炎

空気の通り道である気管支に沿って病原菌が感染する病気を気管支炎といいます。

またそれが末端の細い気管支や肺胞まで到達して炎症を生じると肺炎といわれ、気管支炎はレントゲンなどの画像検査では所見を認めませんが、肺炎にまで至ると、レントゲンで肺の一部が白っぽくなります。

病原体はさまざまですが、代表的なところで、肺炎球菌、インフルエンザ桿菌(ウイルスではありません。)、モラキセラ菌、マイコプラズマ菌などがあります。症状は発熱、咳、痰などが主で、抗生物質を使わないと、徐々に悪化していきます。

内服の抗生物質で効果がないときは入院になることもございます。高齢の方では風邪のあとに引き続いて肺炎が起こることもありますので、長引いて悪化する前に来院をおすすめします。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)

睡眠時無呼吸症候群(SAS)

睡眠時無呼吸症候群は、大きないびきとともに睡眠中に何度も呼吸が止まる病気です。肥満や小顎でのどの奥の空気の通り道を塞ぐことが原因と言われています。

10秒以上呼吸が止まる「無呼吸」や呼吸が弱くなる「低呼吸」が、1時間に5回以上繰り返される状態をいいます。睡眠中に低酸素状態となり、それが毎晩、年単位で起きれば、心臓・血管系の病気や多くの生活習慣病と関連してきます。古くから高血圧症との関連性が報告されていますが、冠動脈疾患や脳卒中の発症にも関係するとされています。

また、この状態が繰り返し続くと熟睡できず、睡眠不足の状態になります。そのため日中の強い眠気や倦怠感、起床時の頭重感などが現れ日常生活に支障をきたすこともあります。

症状として気になる方は、まずは自宅で調べることのできる簡易モニターがございますので、睡眠時無呼吸がどの程度生じているかを調べることが重要です。CPAP(シーパップ)と呼ばれる気道に人工的に圧を加えることのできる機械を自宅で装着する必要性があるかの判断ができます。

Page Top