予防接種|平野クリニック|福岡市早良区重留の内科・呼吸器内科・アレルギー科

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予防接種

予防接種|平野クリニック|福岡市早良区重留の内科・呼吸器内科・アレルギー科

予防接種について

当院では、原則以下のワクチンを取り扱っています。希望される方はお電話での予約(092-872-8500)をお願いいたします。

以下のワクチン以外で接種希望があれば、その都度お電話をいただければ対応可能な場合もございますので宜しくお願いします。

当院で接種可能な代表的なワクチン

  • インフルエンザワクチン(秋季〜冬季シーズン限定)
  • 肺炎球菌ワクチン(ニューモバックス、プレベナー、バクニュバンス)
  • 帯状疱疹ワクチン(従来型生ワクチン、シングリックス)

予防接種を受けられない方、注意が必要な方

  • 発熱(37.5℃以上)が認められる方
  • 急性疾患を患われている方(風邪や胃腸炎など)
  • ワクチンに含まれる成分(卵や抗生物質、安定剤など)に対してアレルギーがある方
  • 心臓病、腎臓病、肝臓病、血液の病気などで受療中の方
  • 予防接種後2日以内に発熱や発疹、蕁麻疹などのアレルギー症状がみられた経験がある方
  • 今までにけいれんを起こしたことがある方
  • 過去に免疫不全と診断された方、あるいは近親者に先天性免疫不全の人がいる方
  • その他、医師が不適当な状態と判断した場合

当日ご持参いただくもの

  • 診察券
  • 保険証
  • 医療証(中学校3年生までのお子さん)
  • 行政発行の予診票(定期予防接種の方のみ)

各ワクチンについて

インフルエンザワクチン

インフルエンザワクチン

季節性インフルエンザにおける予防接種で、皆様馴染みのあるワクチンです。
近年は新型コロナワクチンの影響でインフルエンザウイルスがほとんど流行しない年が続いていましたが、今年は再度流行しており、近年の免疫が不足していたからか流行期が通常と異なっております。

とはいえ、やはり寒冷、乾燥した時期に増殖するのがインフルエンザウイルスであることに変わりはないため、流行すると考えられる12月〜翌年2月に備えるためにワクチン接種を10月以降早めに行うことをおすすめします。

ちなみに効果としましては、発症予防としては40〜60%、重症化予防も報告によってさまざまですが、20〜80%程度は減少できるといわれており、予防効果を発揮するまでに2週間ほど要すると言われています。インフルエンザは小児や高齢者では時に入院、死亡に至ることもありますので、皆様でかかりにくい世の中を作ることが大事です。

肺炎球菌ワクチン

肺炎球菌ワクチン

小児の定期接種もありますが、当院では成人のみが対象となりますのでご注意ください。成人の対象は65歳以上の方(一部は公費負担可能)、64歳以下の方でも医師がリスクの高いと判断した方には接種可能です。

肺炎球菌とは肺炎の原因菌で最も多い菌であり、その他にも中耳炎や髄膜炎(脳脊髄液に菌が侵入して炎症を起こす)、菌血症(菌が血液中に侵入し全身に重篤な感染症を引き起こす)になることが知られており、重篤化し死に至るケースも多いと言われています。ワクチンの効果として、菌血症を60%以上予防したり、死亡リスクを20%に減少させたとの報告もあります。特に乳幼児、高齢者には効果が高いと言われています。

肺炎球菌ワクチンには大きく分けて2種類のワクチンがあります。1つは、ニューモバックス(23価肺炎球菌ポリサッカライドワクチン)、もう一つはプレベナー(13価肺炎球菌結合型ワクチン)、バクニュバンス(15価肺炎球菌結合型ワクチン)です。65歳以上の定期接種として接種できるのは、ニューモバックスの方です。

では、この2つはどのように異なるかと言いますと、免疫誘導能力の違いです。ニューモバックスはT細胞というリンパ球とは関係のないところで免疫を獲得する方法となるのに対し、プレベナーなどはT細胞に働きかけ、それからB細胞という免疫を記憶するリンパ球に働きかけるため、免疫が長期間維持されることにつながります。

実際には、この2つの肺炎球菌ワクチンを組み合わせた方が有効であるとの報告もあります。詳しく知りたい方は、いつでもご相談ください。ご高齢の方や慢性の肺疾患など持病を持たれている方にはこちらからも積極的にお知らせしていきます。

帯状疱疹ワクチン

帯状疱疹ワクチン

水痘(水ぼうそう)に幼児期にかかって以降も、水痘・帯状疱疹ウイルスとして体の中の神経に潜伏しています。その潜伏したウイルスが免疫力低下を契機に発症し、痛みを引き起こします。治療が遅くなればなるほど、その後に後遺症として痛みが残り、生活が辛くなる確率が高くなると言われています。

そういった帯状疱疹を予防してくれるワクチンは現在、50歳以上の方(2023年6月からは18歳以上の免疫抑制のある疾患や治療をしている方にも拡大)で受けることが可能です。

現在2種類の帯状疱疹ワクチンがあります。1つは、生ワクチンでいわゆる従来型のワクチンでお子さんが水痘ワクチンとして接種しているものです。もう1つは、不活化ワクチンで帯状疱疹予防のために作られたシングリックスというワクチンです。

それぞれ、メリット、デメリットがあり、効果としてはシングリックスが生ワクチンを上回ります。

ワクチン名 発症予防 後遺症予防
生ワクチン 約50% 約70%
シングリックス 約97% 約88%

またシングリックスの方が効果の持続期間も長いと言われています。しかし、生ワクチンの方が安価で、1回で終わります。(シングリックスは2回)
そのあたりを考慮し接種を希望される方は選択するのが良いと思われます。

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